インテルグラフィックとは、CPU に統合されていたりマザーボードのチップセットに組み込まれた映像機能です。マザーボードには、GPU(グラフィックボード)と IGD(内臓グラフィック)を自動で切り替わるハイブリット方式が採用されています。
低負荷な作業:IGD
高負荷な作業:GPU
今回の不具合は、GPU のみでパソコンが動いていました。そのためゲームなどの高負荷な作業で GPU に負荷がかかり使用率が上がりファンが高速回転して爆音を放っていました。
デバイスマネージャーのディスプレイアダプターにインテルグラフィックスが消えています。
画面上を右クリックすると表示されるインテルグラフィックス項目もなくなっていました。デバイスが認識されていないのでドライバがインストールされていないのは当然です。
タスクマネージャーでもインテルグラフィックスは、表示されていません。
解決策
BIOS でインテルグラフィックスを優先させることで認識、再度 BIOS でハイブリット方式に戻す方法で解決しました。
※パソコンの環境や不具合の状況に違いがありますので保証はできません。
※注意、インテルグラフィックスを認識しない原因が、IGD(内臓グラフィック)が壊れている場合は、マザーボードの BIOS リセットスイッチを押すか電池を取り外す方法になるかと思います。
MSI の BIOS
再起動中に「Del」キーを押して BIOS 画面を表示して設定します。
SETTINGS
Integrated Graphics Configuration
HELP 部分
Adjusts integrated graphics settings for optimizing the system
システムを最適化するための統合グラフィック設定を調整します
Initiate Graphic Adapter
HELP 部分
Selects a graphics device as the primary boot device.
プライマリブートデバイスとしてグラフィックデバイスを選択します。
PEG → IGD に変更
PEG は、PCI スロットに挿入した GPU
IGD は、内臓グラフィック
セーブして BIOS 画面を閉じて一度 Windows にサインインすればインテルグラフィックスを認識します。再度 BIOS 設定で Enabled(有効)に戻してセーブします。
※注意、IGD に変更したのでインテルグラフィックスが優先されますので BIOS 画面は、マザーボードにディスプレイをつながないと表示されません。
Intel(R)]UHD Graphics 630 が認識されました。
一般的な BIOS
PC起動時に「F2」で表示
Advanced
GPU Performance Scaling
Disabled(無効)
セーブしてBIOS 画面を閉じて一度 Windows にサインインすればインテルグラフィックスを認識します。再度 BIOS 設定で Enabled(有効)に戻してセーブします。
アプリのインストール
ドライバはデバイスを認識できれば自動でインストールされますが、インテルグラフィックス・コントロールパネルをインストールする必要があります。そこで今回は、2018年にリリースされたインテルグラフィックス・コマンド・センターに変更します。
Microsoft Store からインテルグラフィックス・コマンド・センターを入手
インテルグラフィックコントロールパネルは、時代遅れであり、味気ない、インテルも同感でしたので新しく作りました。と記載されています。(抜粋)
インテルグラフィックス・コマンド・センターの設定画面
最後に
今回の不具合は、かなりレアなものだと思います。パソコンにつながれているデバイスは、自動で認識されドライバも自動でインストールされます。BIOS の設定はデフォルトのままだったので考えられる要因は、インテルグラフィックスの不具合だと思います。BIOS で一度インテルグラフィックスを優先させ認識したら、BIOS をハイブリットに戻す方法で解決しましたが、物理的の壊れてしまっていたら使用することは不可能です。
実際に GPU のみでのパソコンの使用は、ゲーム PLAY 時にGPU 使用率が70%以上となりファンが高速回転でうるさくて使い物になりませんでした。パソコンの性能を十分発揮するには、グラフィック機能のハイブリッド方式は、必須となります。
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